2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧
移民の小説って、どうしてこんなに心を打つのでしょう。誰でも感じる「現実の世界へのとまどい」に常にダイレクトにさらされながら、新しい社会と文化に根を張っていこうとする力強さを感じさせてくれるのが、移民の人たちだからなのでしょうか? 『その名に…
11月のベストは、文句なしに『妹とバスに乗って』。知的障害を持つ妹と、きっちり向き合った姉が綴った実話です。それ以外にも、記憶に残る本がたくさんありました。 1.妹とバスに乗って(レイチェル・サイモン) レイチェルは軽度の知的障害を持つ妹に…
やっぱり小説は、ストーリーが面白くなくちゃね。^^ 今月は、楽しく読めた本がたくさんありました。 1.オウエンのために祈りを(ジョン・アーヴィング) 稀代のストーリーテラーが描いた奇跡の話。小川洋子さんが「大人が泣ける」として紹介していました…
再読でしたので次点にしか入れていませんが『風車祭(カジマヤー)』は最高! この人の沖縄小説は、破天荒な設定にもかかわらず、「生きる」ということの意味を考えさせてくれます。 1.ベルカント(アン・パチェット) この本の下敷きになったのは、ペルー…
今も昔も、女性が自立して生きるのは難しい。でも、頑張る彼女らの生き方には感動を覚えるのです。 1.女たちのジハード(篠田節子) 働く女性たちの一生懸命ストーリー。出版されてから10年もたっていないのに、とっても古く感じる。みんな、嫌なところ…
読書ノートをつけはじめて1ヶ月。毎月の纏めに、ベスト本の紹介をつけてみることにしました。記念すべき第1回目の第1位は、新進気鋭のサラ・ウォーターズ! 1.半身(サラ・ウォーターズ) 本来はひとつであった存在が引き裂かれ、一旦出会ったら運命的…
読書ノートをつけはじめたのは2004年7月からですが、もちろんその前にも、たくさん本は読んでいます。でも時間を遡って読書ノートをつけられるものではありません。絶対に無理!ただ、あるネットサークルの「書名しりとり」に、数冊の紹介を書きました…